旧共同租界を歩くー陕西北路編①

前記事の続き。

奉賢路を西に少し歩くと南北に陕西北路が通っている。

北に向かって歩いてみることにした。

道沿いに、優秀歴史建築が軒を連ねている。

👆「中国航运信托住宅」は、20世紀中国運洋航海事業の先駆者である董浩云が

会社の管理職達や自分の家族を住まわせた住居。

でも人が住んでいるから仕方がないけど、中に入って見れないのが残念。

👆「犹太住宅」は、1913年ナチスの迫害を恐れ逃れてきたユダヤ人達のために家主が建てたアパート。

👆 通りにはこういう高台っぽく階段をのぼって玄関に入る、のような建築方法が

使われていたものがいくつかあったような。

👆オールド上海のこういう雰囲気が好き。

👆「西摩会堂」は、別名「拉希尔会堂」とも言う。

西摩とは、当時陝西路が“西摩路”だったことから由来する。

ここは、ユダヤ人のジェイコブ・サッスーンが彼の妻レイチェルのために建てた

ユダヤ教会(アジアで最大のシナゴーグ、収容人員700名、1921年建立)。

👆かわいいカフェを見つけたので入ろうと思ったら、こちらの建物も優秀歴史建築だった。

「南阳公寓」はもともと「南洋公寓」という名前のアパートで、中国で有名な煙草メーカー

である南洋兄弟烟草公司が出資して1933年に建てられたものらしい。

一階にあるこちらのkiwiCafeに入ってとりあえず休憩。最近静かなカフェの遭遇率が高い

と思う。そもそもカフェって静かなものなんだろうけど、このちょうどいい具合の静かな

カフェは中国では本当に貴重。ここで仕事もできるな、と思えるほど居心地がよかった。

カプチーノも美味しくて満足。

実は甘いものが苦手なので、ケーキを注文しても毎回食べきれないのだけど

ここのケーキは小さめで無理しなくても食べきれた!

満足。

👆1924年築のガーデン住宅。もともとは一般住居だったが、解放後は中央人民政府人民

革命軍事委員会民用航空局上海管理処機関と民航上海管理局老幹部活動室だった。

ほんと古い古い建物。。

👆陜西北路と新閘路の交差点にあるこちらも歴史を感じる古い建物。

👆「懐恩堂」はキリスト教会。上海優秀歴史建築。煉瓦・木構造で、1942年竣工。

教会はお寺と違って何だか緊張するのは私だけでしょうか。。

👆「許崇智住宅」は、1923年国民党元老である許崇智が蒋介石の政治的乗っ取りに遭い、

国民党内での指導的地位を喪失した後住んだといわれる住居。

何だか兄弟の契りまで結んだと言われている許崇智と蒋介石だけど、、、

今はエステのお店が入ってて、賑やかな雰囲気だった。

👆通りすがりに「上海宋慶齢基金会」。中は覗けなかったけど、「基金会」って?

宋慶齢の旧居は淮海中路にあったし、何だろう。

👆「西摩别墅」は、上海優秀歴史建築のひとつ。解放以前は、入居者の多くが中流層

だった。中国近代健美運動創始人の赵竹光(1909-1991)もかつてここに住んでいた。

👇敷地内に少し入れたので撮ってみた。

離れたところからも撮ってみたけど、この彫刻のような部分は

ヨーロッパの建造物を想像させるものだった。

歴史は本当に奥深い!

まだまだ歩かねば~。

Life is a comedy in long-shot.

放浪の旅に出て十数年。 いまものんびり旅を継続中。

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