今日は昔話をちょこっと。
今からちょうど11年前、山東省泰安市にある泰山に登った。
世界自然遺産にも登録されている名山。
通常ルートとしては、日中明るい時間帯に登って、夜は山頂のホテルで一泊し、
翌日日の出を拝む、が一般的。
または早朝登って、夕方ロープウェイで下山。
でも、当時の私はびっくりするほど貧乏だったので、
知人4人と一緒に夜10時に入山し、夜通し登るルートを選択した。
山頂のホテルに泊まるお金も、ロープウェイに乗るお金も無かった。
だから登山道に外灯が無い中、月明りだけを頼りに登った。
登山道は段差が不揃いな石段。
真っ暗な中登るのは冷静に考えると恐怖でしかないんだけど、
本気でしんどいコースなので、いろんなことを考える余裕は一切なし。
どこからともなく熊みたいな野犬が出てきて知人が襲われるも、
暗すぎて何が何だかわらず、そしてへとへと過ぎて助けれず。
油断すると急な階段を転げ落ちそうになるので、
そういう恐怖とも闘いながら登らなければならなかったし、
なんせ夜中の登山だったので睡魔との闘いでもあった。
そして、翌午前4時過ぎ、約6時間かけて登頂。
嬉しいというより、とにかく眠かったのを覚えている。
7時ごろが日の出と聞き、それまでの約3時間寒さを堪えながら時間をつぶした。
泰山は霧が深いことでも有名なので、日の出が見れるのは稀なんだそう。
運だけで生きているわたしは、
奇跡の日の出、見れました。
画質が荒すぎて残念だけど、あの時の感動は忘れないと思う。
下山して気づく。
写真、2枚しか撮ってない。。
登山中は暗闇としんどさとで撮るということを忘れ、
帰りはくたくたの中、転び落ちそうになりながら下山。
写真が2枚なのは残念だけど、ま、思い出は記憶の中に。。
また登ってみたいけど、今度は山頂のホテルやロープウェイを利用したい。
11年経つと年齢も+11歳だからね。。
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