2004年秋 泰山

今日は昔話をちょこっと。


今からちょうど11年前、山東省泰安市にある泰山に登った。

世界自然遺産にも登録されている名山。


通常ルートとしては、日中明るい時間帯に登って、夜は山頂のホテルで一泊し、

翌日日の出を拝む、が一般的。

または早朝登って、夕方ロープウェイで下山。


でも、当時の私はびっくりするほど貧乏だったので、

知人4人と一緒に夜10時に入山し、夜通し登るルートを選択した。

山頂のホテルに泊まるお金も、ロープウェイに乗るお金も無かった。

だから登山道に外灯が無い中、月明りだけを頼りに登った。


登山道は段差が不揃いな石段。

真っ暗な中登るのは冷静に考えると恐怖でしかないんだけど、

本気でしんどいコースなので、いろんなことを考える余裕は一切なし。

どこからともなく熊みたいな野犬が出てきて知人が襲われるも、

暗すぎて何が何だかわらず、そしてへとへと過ぎて助けれず。


油断すると急な階段を転げ落ちそうになるので、

そういう恐怖とも闘いながら登らなければならなかったし、

なんせ夜中の登山だったので睡魔との闘いでもあった。


そして、翌午前4時過ぎ、約6時間かけて登頂。

嬉しいというより、とにかく眠かったのを覚えている。

7時ごろが日の出と聞き、それまでの約3時間寒さを堪えながら時間をつぶした。

泰山は霧が深いことでも有名なので、日の出が見れるのは稀なんだそう。

運だけで生きているわたしは、

奇跡の日の出、見れました。

画質が荒すぎて残念だけど、あの時の感動は忘れないと思う。


下山して気づく。

写真、2枚しか撮ってない。。

登山中は暗闇としんどさとで撮るということを忘れ、

帰りはくたくたの中、転び落ちそうになりながら下山。


写真が2枚なのは残念だけど、ま、思い出は記憶の中に。。


また登ってみたいけど、今度は山頂のホテルやロープウェイを利用したい。

11年経つと年齢も+11歳だからね。。

Life is a comedy in long-shot.

放浪の旅に出て十数年。 いまものんびり旅を継続中。

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