昆剧鑑賞〜奇双会〜

昨夜は上海商城劇院へ昆劇「奇双会」を観劇しに行ってきました。
こちらは南京西路にあるということもあって、劇場が豪華!雑技団も定期的にこちらで公演されています。

館内もキレイ。

今回は二階席でしたが、劇場が小さいので舞台からそんなに離れている感じもなく、よく見えました。

「奇双会」は、京劇でも演じられていて、梅兰芳も主演を演じたことがあるくらい有名な演目らしいです。なので、今回は一応昆劇ということになってはいますが、昆劇と京劇の共同作品となっていました。
主演三名も、昆劇出身の方1名、京劇出身の方2名で構成されていて、こういうのもあるんだなぁとちょっと驚きました。
主演三名は以下の通り。
赵宠役: 蔡正仁
李桂枝役: 魏海敏
李奇役: 陈少云
皆さん国宝級の役者さん!!

内容は、三部構成からなっていました。
一部: 哭监
二部: 写状
三部: 三拉

おおまかなあらすじ…(備忘録も兼ねて)
明の時代、李奇という男性と後妻の楊三春、そして前妻との子供である双子の女の子・桂枝と男の子・保童が一緒に暮らしていました。ある日李奇が出先から戻ると子供たちがいないため、その理由を後妻に尋ねると彼女は「二人は病気で死んだ」と答えました。李奇は失意のどん底に。
実は、二人は後妻からの虐待に苦しんでいたため、家を飛び出したのでした。桂枝は善良な商人に拾われ、保童は漁師に拾われ、それぞれ別々に育てられました。
それから数年後、李奇は罪を犯し(賄賂関係?濡れ衣?)牢獄へ。そこで毎日子供達のことを想って泣いて暮らす日々を送っていました。その泣き声を聞きつけた牢獄の責任者(←立場がイマイチよくわからない)の奥さんが気の毒に思い、老囚人の話を聞いてみることに。
すると、彼の名前、住んでいた場所、彼の子供達の名前を聞き、奥さんの目から涙が…。なんと奥さん自身が娘の桂枝であり、老囚人は父親の李奇だったのです。
しかし厳重な刑罰がくだることが決まっているため、牢獄の責任者の夫(赵宠)へなんとかならないものか相談し、嘆願書を裁判長(←たぶん?とにかく偉い人)に渡して直訴してみようということになりました。
桂枝は自ら嘆願書を裁判長へ渡し、目を通してもらうことに成功。裁判長は手紙の主の名前を見て驚き、彼女を別室へ案内しました。なんと裁判長は生き別れた双子の弟・保童だったのです。奇跡の再会を果たし、父親を助け、最後は桂枝の夫も含む四人が失われた時間を埋めるかのように仲良く過ごす、というところで終わりました。


今回は昆劇京劇共同公演だったこともあり、内容はすべて普通话(北京語)!そのおかげで聞き取れました!時々舞台袖の字幕にお世話になりながらでしたが、非常に楽に観劇できたように思います。

誰も死なないハッピーエンドでよかった〜。

主演三名の歌唱力が半端なかったです!
国宝級というのも頷けます。

今週もあと一日!
土曜は琵琶コンサート🎶これを楽しみにあと一日過ごします!!

Life is a comedy in long-shot.

放浪の旅に出て十数年。 いまものんびり旅を継続中。

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